羊をめぐるブログ

趣味の色々について書きます

2022

はじめに

これは2022年の振り返りです。 今年は主に以下のイベントがありました。

  • 業務委託終了
  • 大学院を卒業する
  • 大きい会社に入社し、大規模家族向けサービスに関わる
  • マッチングアプリをガチではじめる

生活スタイル共に考え方が変わることが多かった一年だったので、その都度思っていたことを書いていこうと思います。

趣味を対外的にすることおよび人生の目標について

退職した直後は、自分を追うものが研究しか無くなったので、何をすべきか、人生の目標は何かみたいなことを考えていた。

この時よく考えていたのは、継続して熱量を持って取り組めるかどうかが結果のためには大事ということである。人生をかけるならばもちろんだが、単なる趣味だとしても、たとえすぐにお金にならなくても、10年続けられれば大きな差別化になる。なので自分の趣味の中で長く続けて行きたいものを、なんらかの形で外的に露出するためのプラットフォームを作ろうと考えた。趣味の中で自分が長く続けて行きたいと思っていたことは以下である。

  • 本や音楽、映像などから気に入った文章や場面を記録していくこと。
  • 気に入った作品の作者の方のバックグラウンドを知ること。

その時点までは、気に入った場面を記録して以下のbotに反映するなどをしていた。

参加型名文bot (@LovelyQuoteBot) / Twitter

これをWebサイト化、アフィ化などすることで、より元作品へリーチしてもらえる&ワシもお金がもらえて嬉しいというものである。

ということで出来たのが以下であった。

https://meibun-house.com/

とてもつまらない。ひどい。作者さんたちに申し訳ない。当初は何度も見返したいものになるだろうと思っていたのだが、全然であった。 人にも見てもらったが、自分の感じている文章への感動というのはやはり文脈の理解あってのものも多いのだと実感させられた(文章単体で美しいものもあるが、文脈の理解の有無は大きい)。 あと、無駄にGraphQLを採用したせいで詰まりまくり、開発にとても時間がかかってしまった。 技術の勉強をしたいなら稼ぐためのプロジェクトでするべきではない、勉強用のプロジェクトや副業とかで勉強すべき、というのも学びになった。

しかし、以前として文章などを記録していくのは好きであり、サイトの改善は行なっていく予定。

ビールの記録

また、文章だけでなく、ビールの記録も行なっていた。ビールをよく飲む割には前に飲んだものを忘れてしまっており、単なる消費で済ませてしまうのは非常に勿体無いと考えたのが主な理由である。

review

検索性や継続性を考慮して一旦 notion にて管理することとした。こちらも継続できており、レビュー数は100を超えた。 しかし、世の中にはこんなのよりもっと面白い形でビールを紹介してる人もいるということを友達に教えてもらった(よく考えたらいて当たり前だが全然頭になかった)。

https://www.instagram.com/beer_joy_/?hl=ja

自分の汚い机の上で撮った写真とは美しさが違いすぎる。飲みたいと思わせる力がレベチ。しかしこれは見せ方的な問題でもあると思うので、既存の適当な写真や情報でどうにかできないかというのは検討して行きたい。

IT技術による現実世界の拡張的なこと

人生を通したIT活動の大義として何をするべきかということを考えていた。自分がITに興味を持った理由の一つとしてロックマンエグゼがある。ロックマンエグゼといえばAIのようなイメージもあり、学生時代はそれに関連して機械学習をしていたが、やってみた結果、結局自分が憧れていたのは人工知能と喋ることではなくて、高度にIT化された効率的かつ価値拡張された社会だったということに気づいた。この20年のIT界はそれによってWeb上に新たなコンテンツを複数生み出してきたが、一方で現実世界の仕組みはまだまだ物理的で非効率的なものも多い。そして、Webの世界と現実世界はかなり別個として成長してきてしまっている印象があった。なのでそれをさらにいい感じに融合できるのではないかと考えていた。Googleの検索結果や広告が位置やその時現実世界で行なっている物理的行動によって変わるとか、道端に存在している情報的なもの(チラシとか看板とか)にWeb上の概念が紐づいていて効果を測定できるとかそんなことだ。

ただ、考えていただけで結局具体的に何もしていない。その目標に向かってできる最小でお金になることは何かとかを考えていたが、結局思い浮かばなかった。そもそもこれを書いていてそんなことを考えていたのを思い出したので、今年はなんかできたらいいな〜。

読んでいた本としては以下などがある。

ポケモンGOのユーザーがいかに熱狂的だったか、また副社長をされている方の人生が波瀾万丈過ぎて、先を考えずに飛び込むことで得られるパワーというのは重要だなと思わされた。あとは純粋にPokeGoの人を誘致する広告という形態がすごく面白いなと思った。社内の事業立案研修ではこれを対抗馬として考えたりした。

Web3が流行っていたのでP2Pのメリットを知るために読んだ。治安を保ったりシステムを最新に保つためには結局中央集権的仕組みを取り込む必要がありそうで、適材適所だなという所感。何か最強のユースケースがあるんだろうか。

入社後について

入社後の1, 2ヶ月ほどは割と同期と遊ぶことが多かった(最近でもたまに遊ぶ)。話していて思ったのは、みんな人間力が高すぎるということである。すごい。自分は学生時代後期の就労によって社会不適合者およびコミュ障をある程度脱出して人間としてまともになったと思っていたのだが、同期の人たちに比べたら全くであった。会社の理念がFor Communicationということもあり、コミュ力が高い上にそもそも人と話すことが好きな人が多い。自分は必要な時以外に話すのが苦手なタイプなので、研修中は結構圧倒されていた。中学、高校、大学と周りの人の雰囲気が変わっていっているのは感じたが、新卒入社が最もいい意味でのフィルタリングを感じたかもしれない。自分が現在の会社に入社した理由の一つとして人柄という点があるが、それをいきなり感じさせられた。入社1ヶ月後に同期で50km歩くというイカれイベントに3, 4割ぐらいの人が参加したのは今思えば異常である。

部署配属後について

部署配属後はサーバーサイドおよびネイティブアプリのエンジニアをしていた。今までの仕事と比較して感動したこと、新鮮に感じたこととしては以下などがある。

  • アプリケーション開発のみに集中できるような環境になっている。
    • 今までの仕事はインフラ含めて一気通貫で対応することが多かったが、既存の仕組みが大体揃っているので、ユーザへの価値を良く、素早く提供するというところに集中できる。
    • サーバサイドの開発環境は各人にk8s上のコンテナが割り当てられており、自由にいじることが可能。他ではローカルでdocker立ち上げまくって重くなったり突如エラーが出て再起動で直すみたいなことがあったので感動した。
  • ちゃんとしたスクラム開発になっている。
    • 今までは◯◯作るみたいな抽象的な業務を受けてできるだけ早めに終わらせる、という仕事が多かった。また、スクラムという名を関していても、ポイント計測やスプリントレビュー的なものもなかった。
    • 設計タスクと実装タスクが分かれているので、週の消化ポイントからスケジュールの見積もりが可能になっている。全員が設計レビューをしたりとかスクラムイベントなどのオーバーヘッドはあるが、ビジネス価値と強く結びついているのでスケジュールや意識共有なども含めて仕方ない気がする。
  • エンジニア含めてUXレビューがあり、そこでは細かいが鋭い指摘などもたくさん飛んでいてすごい(文言やクリエイティブとかまで)。
    • 自分以外の人は大体実ユーザーなので、意見に体験が伴っていて強い。自分も家族内で使い始めているが、子供がいるわけではないのでむずさを少し感じている。
    • 自分は家族が多いこともあり、家族内インスタとしてみんな楽しく使えているのでそれはそれでいいのかもしれない(お金にならなくて申し訳ないが...)
  • 新規で何かをゴリゴリ設計して作るよりは、既存の設計の上でどう最適に実装するかを考えることが多い。コードベースを読み解く能力が今までよりより重要。
    • 自分がガッツリ作った機能がないので、どうポジションを取るかみたいなのに結構悩んでいる。
    • 何かを導入するとしても規模が大きいので、しっかりメリットデメリットを整理して、かつチーム全体の合意をとって一緒にやってもらうという流れになるので、整理力、巻き込み力が重要
  • 自分以外は全員10個以上年上なのでとても大人な方が多い。とても尊敬している。ただ近い年の人がいないので寂しくなることはある。
  • 初めて評価というのを受けた。自分のやったことをちゃんとアピールするというのは大事だというのと、やるべきことをやっているかをシビアに評価されるのは重要だなと思った。

仕事に勉強としては以下を読んだりしていた。技術系(ネイティブアプリ、rails)は結局仕事ドリブンで勉強した方が効率がいいなとなり、最初の概念的なものだけ学ぶ程度で終わった。rails 周りはそれで済んでいるが、ネイティブ周りはやはりガッツリやらないとわからないなと思ったので、今年は何か作ってみようと思う。

スクラムガイド https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

Documentation  |  Android Developers

マッチングアプリをガチではじめてみる

一昨年は作っていたくせに全くやっていなかったが、以下の理由から始めてみた。

  • 周りの遊んでいた友人が彼女ができたり結婚できたりしており、話の3割ぐらいがその話になるが全くついていけない。時間が経つと関われなくなるんだろうなと感じた。
  • 部署の人、外部の人と話すが、大体そういう話が出る。理研の人とすらそういう話になった。年齢という最強の手札を使えるうちに頑張るべきである。
  • 人間としての成長のために他人との関わりを自分から求めるというのは重要だと思った(今まで友人すら自分から作ったことがないため)
  • 勧められて読んだフロムの愛するということに人を愛する能力は才能ではなく鍛えるものと書いてあってなるほどとなった

最近

プライベートでもコードを書いたりすることが多かったが、年末年始に全然コードを書かなかったら、すごく時間に余裕ができることに気づいた。なので今まで諦めていた別にキャリアのためにならないけどやってみたかったこと(絵やギター)を始めてみている。これらをやることで別の道が見えてくるんではないかと思っているが、やはり目的なしにやってもどこへ向かっているのかわからず不安になる。しかし、何か自分で納得するラインまでは続けてみたいと思う。

仕事においては、今までは自分がやった感を感じるのにこだわり過ぎていたかもしれない。周りの人たちが優秀なので設計なども結局人の意見になることが多く、俺必要なのか...?みたいになっていたが、むしろそういう他の人を頼ればすぐ終わるものは頼ってすぐ終わらせ、自分の思う新たな価値を見つけてそちらに取り組み、その中で出てくる未知な部分でオーナーシップを持つべきなんではないかということを思った。 なので今年は頼れるだけ人を頼って早く終わらせる、自分の思う新たな価値に色々取り組んでいってそこでオーナーシップをもつ、みたいなことを頑張ってみようかなと考えている。